私の経験から、年代別に合わせた生き方ができると楽しい

私はもうすぐ68歳になりますが、振り返ると各年代とも、とても楽しく充実していました。

27歳で起業し、30歳代は建築を中心に、プラス貸別荘業を経営しておりました。
その時の力は基本的に「気力・体力・集中力」でした。つまり若さです。

40歳代には、レストランとプチホテル経営が中心の経営でした。
ここでは、かなり体力も落ちましたので「半体力・気力・根気」で勝負していました。つまり少しだけ大人になった感じです。

50歳で一時期ホームレスになりましたが、そこから立ち上がり、ビジネスホテル経営とコンサルティング業(事業再生を含む)を営んでいました。

50歳を機にそれまでとは違うやり方で人生(経営)を生きる決心をした結果、
「経験力・根気力・信用信頼力・他力」が中心となりました。
ここで初めて他力が出てきましたが、それまでの私は「俺が俺が」です!
そこで現場は自分以外の力で賄い、経営に力を注ぎました。

60歳の還暦から新たな宿を立ち上げましたが、ここでは「体力・気力・根気」という力がありません。
「一番に他力、次に経験力・英知力・信用信頼力・口(言霊)・集中力」です。
ここで初めて出てきたのが、口(言霊)です。それまでの私は口下手の職人気質です。しかし立場上、しゃべることが多くなり、いつの間にか言葉に力が入るようになり、思いが言葉で伝わるようになりました。

人生を長く生きてくると、得られるものや成長するものと、退化するものや失うものとに分かれます。
何で勝負するか?これを明確にすると、分かりやすい生き方ができるようです。
そして各年代で輝く力が出ますが、ほとんどの人が自分という者を知りません。
それでは今の自分が、何が輝いているかもわかりませんから、とても残念なことです。

さて、70歳代は何の力が輝くのか?楽しみです。

by ご隠居サロン「富士の風」から

上部へスクロール