
老子は、すべては道(タオ)に繋がっていると説きました。
この「道」とは何か?当時の人は誰も知りません。それは、老子が詳しく説明していなかったから当然です。
私は40年の経営の中で、ありとあらゆる勉強をしてまいりました。
そして「経営とは何か?」と問われれば、今ではこう答えます――
「自然の摂理に従って、人が喜ぶことをすること」。
自然の摂理とは、この地球や宇宙において働いている、一定の法則(摂理)が存在するということです。
『易経』では、この世界はまず「陰」と「陽」が現れ、それらが交じり合い、あるいは反発し、絡み合いながら、この世が形成されたとしています。
そして、陰陽に加えて「五行(木・火・土・金・水)」の理が加わり、あらゆるものが誕生したと説いています。
創造主がこの宇宙を創り上げた過程には、すべてに意味があり、理路整然としているに違いありません。
老子が説く「道(タオ)」とは、この創造の過程であり、最終的には創造主へと繋がる道そのものを指しているのではないでしょうか。
私自身、経営を続ける中で、「自然の摂理に従うことが、経営をうまくやる方法なのだ」と、ぼんやりと感じるようになりました。
日本には四季がありますが、この移り変わりこそが、「自然の摂理」を端的に表しているように思われます。
この四季のリズムを感じ取り、調和していくことで、自分の今の立ち位置が少しずつ見えてくるものです。
この世は「諸行無常」であり、常に変化と進化を続けています。
ですから、目の前の出来事に一喜一憂せず、世の中や自分の会社、あるいは自分の人生の「春夏秋冬」を意識しながら、今の位置を見定め、次に起こることに備えること――。それが、四季を楽しみながら生きる極意なのかもしれません。
今回は思うがままに書きましたので、意味不明なところもあるかもしれませんが、何度も繰り返し読んでいただければ、きっとあなたの役に立つと思います。
byご隠居サロン「富士の風」から