
ユーチューブで「定年」「還暦」といったキーワードに出てくる話は、お金より時間で、自由に過ごすとか、好きなことをやるといったことが多いようです。
何十年も一生懸命に働いたのだから、しばらくは良いでしょう。
私は50歳の時にホームレスになりましたが、その時点での経営歴も20年を超えていて、それなりのプレッシャーや責任というものが日々あり、知らず知らずに緊張感をもって生きていました。しかし、すべてを譲り渡してホームレスになった時、その肩の荷の軽さに、言い知れぬ虚脱感を感じました。
今、私は67歳になりましたが、現役の経営者です。
社会や社員から、またはお客様から期待され、必死になって「人が喜ぶこと」を考え、実現していくことが、どんなに素晴らしいことなのかは、ホームレスになったからこそ、しみじみ分かります。
年齢から言って、そんなに肩に力を入れて経営はしていませんし、好きなことにも多くの時間を使いながら、「ゆったりと経営」をしています。
人から期待されることや、責任を持たされることは、実は人生にとって素晴らしい「生きがい」にもつながっていると思います。
そして今や寿命も延び、100年時代になりました!
だからユーチューブを見ていると、定年退職してからの行動が、あまりに寂しすぎると感じてしまいます。
大きなお世話ですが、今回はどうしても書きたかった!
「老年よ、大志を抱け」
byご隠居サロン「富士の風」から