
人生、経営、景気など、長く継続するものには必ず春夏秋冬があり、山から谷へ、また谷から山に向かう法則になっているようです。
季節の春夏秋冬で言えば、春に種をまき、夏には葉がたくさん茂り、そして実をつける。
秋には収穫を迎え喜びの季節となりますが、次の冬には寒さで植物の活動が止まり、ひたすらその寒さに耐えることになります。
これを経営で言えば、夏から秋にかけての季節(好景気または好業績)には、イケイケどんどんだけではなく、冬(不景気、または業績低下)のために備え、蓄えるべきなのです。経営の神様・松下幸之助公は、これを「ダム経営」と言ったそうです。
昔から「備えあれば患いなし」といいますが、これは簡単なことではありません。
人は常に自分に言い訳をしています。
例えば「今は備える余裕がない」、逆に「今は良い状態だから全力で突き進む時期だ!」と、こうなります。しかし、あらゆる経験をして何とか生き延びてきて、やっと「備え」の大切さに気づくのかもしれません。
私もそうです!そして「備え」ができれば、冬の時期に訪れる想定外の出来事も、想定内にすることができるのです。
今では、この春夏秋冬を常に意識しています。「今、自分がいる季節はどこなのか?」
それによってギアチェンジをするようにしています。
ちなみに今の私は、冬が終わって早春といったところだと思います。
ですから、まだまだ春雷や遅霜ありの不安定な時期ですので、急ぐのは禁物です。
byご隠居サロン「富士の風」から