
易経は中国皇帝の帝王学です。
また易経の完成は紀元前500年ころとされていますが、その中に龍の物語があります。
その初めは潜龍(せんりゅう)で、龍がまだ地中深く潜っている状態です。
*まだ人前に出ず、懸命に学問を学んで精進しています。
次に見龍(けんりゅう)ですが、田(社会)に現れた龍の状態です。
*社会(田)にはじめて出て、良い師を見つけ基礎を学んでいます。
その次が乾惕(けんてき)で、いよいよ師から離れて自分なりのやり方で仕事をどんどんやります。
しかし夕暮れが来ると今日の判断や決断がよかったのか、心が震えるくらい反省します。
この謙虚と反省が成長へとつながります。
その次が躍龍(やくりゅう)です。いよいよ湖畔から天に向かって舞い上がる状態です。
*力は随分ついているのですが、しかしまだ度量が足りません。度量とは心の広さです。すべてを受け止める力です。
次はいよいよ飛龍(ひりゅう)です。天空に舞い雨を降らせ万物を養っている状態です。
*社会では一流の経営者と呼ばれる人になります。できるだけ多くの人を雇用し、利益を上げ税金を払い社会に貢献します。
最後が亢龍(こうりゅう)です。天空を舞っていた龍が、下る状態です。
*慢心した心や驕りが自らを滅ぼしていきます。気を付けなければならない状況です。
俺が俺がではなく、周りの意見も素直に聞き進めることが大切です。
今の皆さんはどの龍でしょうか?
自分の今の立ち位置が分かれば、やるべきことも知ることができます。
by ご隠居サロン「富士の風」から