
コップに水を注ぐと、そのコップの容量分だけ入り、あとは周りにこぼれます。
人もまったく同じです。いろいろなものが自分の器の分だけ入ります。
例えば経験豊かな経営者の本を読んだとき、理解できるのは自分の宇宙観(宇宙観とは自分が得た経験と知識の世界)の範囲だけです。
面白いことに同じ本でも数年後に繰り返し読むと、新たな教訓を得て「こんなことが書いてあったかな?」となります。
それは以前の自分より成長し、宇宙観が広がったせいです。これは会社においても同じことです。「会社や社長の言っていることは分からない」と不平不満を言っている社員がいます。
もし社長のやっていることや言っていることが100%理解できるのなら、その人はすでに社長になっているはずです。
それはただその人の器の大きさしか理解できないだけです。また年収もそうです。自分の器の分だけしか得ることができません。
すべてがそうなのです!
それではこの器を大きくするにはどうしたらいいのか?
一番はやはり宇宙観を広げることです。
それには挑戦することです。挑戦とは経験したことのないことに挑むことです。
挑むためにはそれなりの勉強が必要になります。それが宇宙観を広げることになります。
そしてもう一つは ➡
それはこれまでも何回も書いてきましたが、「思い」(思考)です。
例えば「うちは貧乏だから」と言っている人は、永遠に貧乏が続きます(思いと言葉は現実化します)。ですからまず「思い」から器を大きくするのです。
「自分は常にお金に困ることはない」「常に祝福されていて裕福で幸せだ」と思うのです。そしてそのように振る舞うのです。
振る舞うことは難しいかもしれませんが、もしあなたの近くに裕福だと思われる人がいれば、できる限り真似をすればいいのです。
この振る舞いこそ器を大きくする近道かもしれません。
最後に余談ですが、私が50歳にしてホームレスの時のことです。湖畔のテント生活の中で「お金がない」「これから大変だ」「ピンチだ」などとは一切思いませんでした。
逆に「今はたまたまテント生活なだけ」「自分はお金に困ることはなくいつも裕福だ」「自分の人生は必ず幸せに成功する道しかない」と思っていましたし、「常にご先祖様によって守られ、助けられ、導かれている、だから感謝します」と言い、感謝を捧げていました。
そして誰にも自分がテント生活をしているホームレスだとは言いませんでした。また人に会う時はいつでもテントの中でスーツに着替え、裕福な振る舞いをしていました。だからこそ、その後大復活ができたのではないでしょうか。
by ご隠居サロン「富士の風」から